【ラーメン】荻窪中華そば 春木屋【東京】
ひょんなことがきっかけで、東京は荻窪に来ていたわたくし。
最近ひょんなことがきっかけで東京にいることが多くなってきましたね。大体亀戸か錦糸町にいますがね。てかそのエリアしか知らないです。
今回は荻窪ということで、土地勘ないままナビ頼りで突き進むわたくし。東京駅で中央線というのに乗り込むと、わたくしがまだ知らない方に走っていく電車。怖いでござる!!怖いでござる!!このまま行くと多分スラム街についちゃうでござる!!
過敏性腸症候群でおなかが痛くなりながらも、なんとかお漏らし等はせずにたどり着いたその街は、全然スラム街ではなく、本当に東京はどこまで行っても街だな!という感じ。
てか、こんなに人がいっぱいでビルばっかで電車に頼ってて、スーパーとかトイレが少ない気がするから、大震災がきたらマジで終わりじゃないですか?みんなちゃんと備えてる?
怖いでござる!!早く脱出したいでござる!!
そんなことを考えながらも、そんなこと考えても仕方がないので、とりあえずラーメン食べに行きましょう。ラーメン食べると落ち着くから・・イガイガした気持ちや日々の不安なんて全部忘れて、食べる前にハイになってたアタマも途端にチルするから・・
というわけでやって参りましたは東京は荻窪、荻窪中華そば春木屋さん!!
老舗感すごい!
って、それもそのはず、昭和24年創業ですって。この地域を代表するラーメンとしてラーメン界を牽引し、今も最前線を走り続けている由緒あるラーメン屋さんです。中華そばか。中華そば屋さんです。
開店してちょっとしたくらいについたのですが、商店街のガードに沿うように行列が!!
そりゃそうですよね!!
店舗の前に三席、そのあとは道を開けてガード側に並びたいだけ並ぶスタイル。わたくしは開店直後で15人目くらいだったでしょうか。出る頃には長蛇の列になっていました。
店舗前三席に入った時に、ようやく看板が見れました。
ふむふむ・・
わしは決めたぞ!今日はわんたん麺としよう!!!!
回転率がすごく良くて、ポンポン人が入っては出てきます。
そういえば並んでて思ったのは、高齢の方も結構食べにきているということ!
おじいちゃんやおばあちゃんがひとりで並んでまでラーメンを食べてるのって仙台ではあまり見ないけれど、こっちはなんにでも並ぶのは普通のことっぽいし、うちらの「近所の店」は出前が得意な○○飯店、○○食堂みたいな地域密着型のお店で、出前とったり、お店に行っても・・まあ並んだりはしないけれど、こっちは近所の店が徒歩3分の駅前のアーケードにある人気店だったりするんだもん、そりゃ並んでも食べるよな・・
そんなことを考えていたら、20分ほどだったでしょうか。いよいよ入店です。
店舗の横幅が狭いのは東京あるあるだなあと思っていたのですが、奥にこう・・テーブル席がいっぱいあったりするのかなあ、と思っていたら、カウンターがつらーと並んで店員さんが1人通れるくらいの隙間を持って、奥にテーブルでもカウンターでもない席がちょこちょこんとあったくらいで、さすが東京、ギュッとしている!!
そんなギュッとした店内ですので、目の前が厨房となっており、目の前で麺が茹でられ、飾り付けられていくのが見れて大興奮!この狭いスペースの中で、店員さんもお客さんも、みんなこのラーメンが大好き!!俺たちは仲間だ!!と、そんな気持ちにさせられる謎の一体感を感じました。
ご主人(ぽい方)が次々と麺を茹でていきます。わんたんもたくさん出るのでわんたんもポンポン茹でていきます。すごい!!職人技でどんどん器に盛っていきます。
ホールは馴染みのない東南アジア感あるお名前の女性の方!入店前にあらかじめ注文を聞いていくので、流れるようにラーメンが出ていきます。
「タマゴタノミマシタカ?」
味玉は先に提供らしく、確認しながら先に出すものは出し、注文を聞いて伝え、席で会計をしてぱっぱっぱっと捌いていきます。
助手の方はシュッとしたヨーロッパ感ある若者。真剣な表情がかっこいいです。親の仇のように麺を茹で続けるご主人の動きについていき、ラーメンを完成させていきます。
ラーメン1000円時代はもう幕開けていますが、こだわりすぎているラーメンが到達している感じがしていました。昔ながらの中華そばも1000円の時代が来ていました。
っていうかこのあとに温泉(荻窪温泉なごみの湯)にも行ったのですが、ごはん食べて温泉入ると3500円くらいなので、仙台の倍くらいする感じしますね。みんなお小遣い足りてる・・?
そんなこんなで目の前で「あれがきっとおれっちのわんたん麺や!」って思ってた子が手元に来てくれました!!
人気NO1のわんたん麺。
いっただっきまあああ
ああ!!煮干しの香り・・!?煮干しを押し出してないけど、しっかりとした煮干しの風味が・・!?
でも、煮干しラーメンとは違うと認識させてくれるのは、この油とのコンビネーションでしょう。ラーメンを守るように浮かぶ透明な動物系の油が、スープの醤油感、煮干し感に絶妙にマッチして、個性的なんだけどどこか安心感があって、これはここでしか食べられないという唯一無二のラーメンとなりました。
うまい!!うまい!!昼食べても夜も食べられるぞ!というくらい身体にしっくりと染み込んでいく感じがします!!ずるる
そしてこのワンタン!!高回転率の中にいたので撮ったりしませんでしたが、まるで「天女の羽衣」!!はしでつまむと、うつわから唇まで届くほどに長く、うすくか弱い羽衣が舞う!!箸で探して摘むまでもない、小指の先ほどもない小柄で控えめな大和撫子のような天女(具)を口の中でもう一度羽衣にくるませてあげると、あたたかな微笑みを浮かべてくれます!!ああ!!ありがとうございます!!気付くとわたしは涙を流しながら「お礼」を口にしていたのです!!
え?どういうこと、怖いんですけど・・
普通の中華そばでも十分美味しいんだけど、もし行く機会があったら・・ぜひともワンタンを試して欲しい・・あんなワンタン初めて・・
ごちそうさまでした・・