【蕎麦】初代伝五郎【仙台・鈎取】
ラーメンより蕎麦の方が好きかもしれないという事実を受け入れてからもう5年くらい経つので、結構食べ歩いてきましたが、そんな中わたくしが今年食べた中で最も感動したお蕎麦としてあげたいのがこちらのお店。
初代伝五郎さん!
雰囲気たっぷりの古民家で、庭には鳥居もあります。神社を持ってるのかしら。駐車場はかなりたくさん停められるのですが、常にいっぱい!
この日は最後の1組って感じでスッと入れましたが、お店を出る頃には席開くのを待つ人が駐車場の車で待って、さらにその駐車場が開くのを待ってる人もいました。
たかが蕎麦、されど蕎麦・・
そこまで並んでまで食べなきゃいけない理由が!!伝五郎にはあるんや!!!!
ちなですけど、わたくしは宮城県だとこちらの伝五郎さんと中山の康正庵さんの「白雪」が競り合いすぎていて合盛りにしてしまいたいです。
季節によって限定のものもありますし、山形蕎麦であることから、山形に行かずとも本格的な美味しい「冷たい肉そば」が食べられます。
他にも山形を源流に持っているお店は市内にたくさんありますが、どれもいまいちな感じがしてしまうのは何故でしょう。人と蕎麦が同じであれば、あとは水の違いでしょうか。それか、お出かけして食べにきているという気分の違いか・・しかし山形の方が宮城で食べても「それほどじゃないな・・」となることが多いと聞きますから、気分の問題だけではないのでしょう。
そんな中、伝五郎さんでそんな気持ちになるなんて逆に難しい!!蕎麦としてのクオリティが高いことは言うまでもないですが、「あ、山形っぽい」と気づかされる味・・こんなに近いのにちょっとした味覚の違いで遠い街に想いを馳せたりできちゃうんだから、料理っていうものはすごいですね。
すごいですねって言う感想やめろ!!!!
さて、限定やら肉蕎麦やらありますが、わたくし根っからの蕎麦っ喰いでありまして、種物はどうにも手がつかない。今日も板そばにしますよう!
潔い!!!!
板そばっていうと気をつけなくてはいけないのが、蕎麦だから大盛りくらいがちょうどいいんだなんていってると、チルド麺三つ分くらいの、太くてガシガシの田舎蕎麦が出てくる時あるじゃないですか。あれ多分東根あたりの文化なんじゃないかと思っているのですがどうなんでしょうね。これは適当に言いました。
中山降りたあたりにある萬之助さんがそんな感じで、何も知らずかっこつけて大盛りにしたら、目の前に置かれた時に量の多さの衝撃で漏らしちゃったのを思い出します。
でも、伝五郎さんはきれいなさらしなですから大丈夫ですからあ!!
コシのある細めの麺はつるっつるでなにひとつ邪魔なものが入っていなくて、香ばしく深みのあるつゆにちょこんと付けて口に運べば、唇についたあたりでもうわかる「口福感(こうふくかん)」・・!!
ああ!!神は6日間で世界を作り上げ、7日目に蕎麦を・・蕎麦を打ったという言い伝えは本当だったのですね・・!!
・・え?
何いってるんですか・・こわ・・そば粉以外の粉やってんじゃないの・・
二階のお部屋でしたが、古民家の落ち着いた和室にテーブルというおしゃれ空間で木々が揺れるお外を見ながらおいしいお蕎麦をいただき、なんだか心が整頓できた気分!
ごちそうさまでした!